抗腫瘍性Grossularineおよびその関連化合物の合成研究
Project/Area Number |
07772122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
町支 臣成 福山大学, 薬学部, 助手 (10248297)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 四環性α-カルボリン / グロスラリン-1 / グロスラリン-2 / 合成 / 電子環状反応 / クロスカップリング反応 |
Research Abstract |
α-カルボリンの3,4-位にイミダゾール環が縮合した新規な四環性α-カルボリン骨格を持つ、抗腫瘍性海洋産アルカロイドのグロスラリン-1および-2の全合成を、3-イミダゾリル-2-イソシアナ-トインドールを鍵化合物として設定した電子環状反応により計画し検討した。その結果、出発原料の3-イミダゾリルインドールより、2行程を経て、鍵化合物へと誘導後、電子環状反応に付し、基本骨格である四環性α-カルボリンを高収率で得ることができ、その合成法を確立できた。続いて、四環性α-カルボリンを2-トリフレート体へと誘導し、α-カルボリンの2-位へのアシル基の導入を検討した。第1の方法は、2-トリフレート体、フェニルボロン酸および一酸化炭素の3成分系からなる鈴木クロスカップリング反応により一挙にアシル基の導入を試みたことろ、低収率ながらグロスラリン-2の最初の全合成に成功した。しかし、グロスラリン-1の合成は成功しなかった。第2の方法は、2-トリフレート体より2-エステル体へと誘導後、アリール金属塩基(リチウム塩およびGrignard試薬)との反応によるアシル基への誘導を試みたところ、グロスラリン-1については最初の全合成に成功し、グロスラリン-2は、その改良合成を行うことができた。次に、四環性α-カルボリンの2-位ヘアリール基、アシル基などを導入した類縁化合物を合成し、現在、項腫瘍性に対する薬理試験を実施中である。更に、四環性α-カルボリン骨格合成の基礎検討の際、3-ヨードインドールとイミダゾールスズ化合物のクロスカップリング反応によって2種類の3-イミダゾリルインドールが生成する興味ある現象が見られた。この現象について、詳細に検討した結果を論文として発表する準備を行っているところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)