ロイコトリエン産生調節に関わるHPETEペルオキシダーゼの遺伝生化学的解析
Project/Area Number |
07772179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
今井 浩孝 北里大学, 薬学部, 助手 (50255361)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | リポキシゲナーゼ / HPETE / リン脂質ヒドロペルオキシドグルタチオンペルオキシダーゼ / クローニング / 発現 / LTB_4 / HETE |
Research Abstract |
私はロイコトリエン産生調節に関わるHPETEの代謝機構の解明を明らかにするために、ラット好塩基球系癌細胞(RBL-2H3、RBL-1)を用いて研究を行い、本年度において以下の知見を明らかにした。 1、化学発光HPLCによる5-HPETEの定量系を利用して、RBL-2H3細胞における5-HPETEの代謝について検討した。その結果、RBL-1細胞と動揺にグルタチオンの枯渇剤であるジエチルマレイミドの処理により酸化ストレスをかけた後、アラキドン酸添加による刺激により細胞内の5-HPETEの蓄積がみられた。またこの時、リポキシゲナーゼの代謝物(LTB4、5-HETE)の総量が顕著に増加することが明らかとなった。このことからグルタチオンペルオキシダーゼがロイコトリエン産生調節に大きく寄与していることが明らかとなった。 2、HPETEペルオキシダーゼの候補の一つであるリン脂質ヒドロペルオキシドグルタチオンペルオキシダーゼ(PHGPx)の遺伝子のクローニングに成功した。本蛋白質は終止コドンでコードされた特殊アミノ酸であるセレノシステインを含んでいる。これまで細胞内での本遺伝子の発現に成功した報告はなかったが、今回サル腎臓細胞由来COS-7を用い、一過性発現を試みたところ3′側非翻訳領域を含む遺伝子の導入により、PHGPx蛋白質、活性発現の上昇に成功した。3′側非翻訳領域を欠損した翻訳領域のみの遺伝子では発現は見られなかった。このことから本遺伝子の活性発現には3′側非翻訳領域が必要であることを明らかにした。(参考論文参照) 3、HPETEペルオキシダーゼの候補の一つであるPHGPxのリポキシゲナーゼ活性に対する影響を調べる目的で、COS細胞で発現に成功した遺伝子をRBL-2H3細胞にエレクトロポレーション法を用いて遺伝子導入し、PHGPxの高発現株の作製を試み、現在4株の高発現株の樹立に成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
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