Project/Area Number |
07772212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
平澤 明 国立小児病院, 小児医療研究センター・小児薬理研究部, 研究員 (70242633)
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | アドレナリン受容体 / フローサイトメトリー / 共焦点レーザー顕微鏡 / リン酸化 / ソーティング |
Research Abstract |
G蛋白共役型の受容体の細胞内での分布の変化と、それに関して役割を果たすと考えられる受容体構造に関しての解析を試みた。そのために、細胞表面へ局在したα_<1b>アドレナリン受容体を抗受容対抗体を用いたフローサイトメトリーにより検出定量する実験系と、共焦点レーザー顕微鏡で、細胞内の受容体の局在をより詳細に観察できる実験系の確立に成功した。七回膜貫通型受容体の構造上、高度に保存されている第七膜貫通ドメイン後部のチロシン一残基に変位を加えるだけで、受容体の細胞表面へのソーティングは全く認められなくなった。またリガンドに対する結合も全く起こらないことから、この配列が受容体自身の構造を保つ上で必須であることが示唆された。一方、第三細胞内ドメイン中でセリン・スレオニン残基に富み、リン酸化を受ける可能性が考えられる部分を全てアラニンに変異させたところ、定常状態での受容体の分布に関しては変化がないことが、明らかになった。現在、アゴニスト刺激時および、リン酸化促進状態と考えられる状態での分布を検討することで、その役割を詳細に検討中である。今回我々が確立した方法以上に高感度かつ信頼性のある解析方法は現時点では存在せず、今後もより詳細な受容体構造の解析、たとえば、受容体の細胞内への移行と受容体自身のリン酸化との間の関係などを明らかにできることが期待される。
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