Project/Area Number |
07772258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
木村 聡 昭和大学, 医学部, 講師 (30255765)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | IgG / 糖鎖 / FMOC |
Research Abstract |
(1)IgG上の糖鎖分析法の確立と、慢性関節性リウマチの病態診断への応用 血清IgGの糖鎖はhingeのすぐ脇のFc部分に付着している。糖鎖は抗原との結合能や、Fc部分を介したマクロファージの貧食能を調節する上で重要な場所とされている。申請者はFMOC (9-fluoromethyl-chloroformate)を標識物質とした、高速液体クロマトグラフィーによるIgG糖鎖の新しい分析方法を開発し、まず慢性関節性リウマチ(RA)患者と健常成人の血清で比較を行った。その結果、RAでは糖鎖末端にガラクトースを欠損したIgGが、高比率で存在することが確認された。CRPやリウマチ因子など既知のフアクターとの有意な相関は、認められなかった。 (2)RAの症状とIgGの糖鎖パターン 一方妊娠に関連してRAの症状は、一時的に改善することが知られている。このため、妊婦や胎児の産生するIgGに特徴的な糖鎖の存在が推定された。そこで申請者は、先の分析法に改良を加え、臍帯血に応用した。すなわち、通常の成人血清よりpHの低い臍帯血においては。血清を50mM Tris-HC1 (pH8.2)で希釈してからプロテインAでIgGを精製、rN-glycanaseで糖鎖を遊離の後FMOCで標識することにより、分析が可能となった。その結果、臍帯血は健常成人(非妊婦)に比べて、ガラクトースおよびシアル酸の含量が有意に高いことが明らかとなった。このガラクトシルIgGは、血中半減期が長く、前述のマクロファージの貧食能を調整する事が文献的に知られている。この事実は、RAの一時的改善のみならず、周産期における効率的な生体防御に寄与しているものと推定された。現在その臨床経過との関連を、症例を増やした上で検討中である。
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