Project/Area Number |
07772280
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
荻野 夏子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80266600)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 高照度光 / 交代制勤務 / 覚醒度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、深夜勤務看護婦の勤務中の心身の負担を軽減することにある。 交代制勤務による心理・社会的負担を軽減するには深夜勤務中の眠気を軽減させ、生体リズムの乱れを極力防ぐようにすることが必要である。 今回、実際の交代制勤務看護を対象として勤務中の高照度光照射を行い、勤務中の覚醒度を継時的に測定し、深夜勤務明けの睡眠とその主観的評価、生体リズムの測定を行い、光が交代制勤務に与える有効性を検討した。 研究の対象は3交代勤務に従事している健康な看護婦20名である。研究期間は1月である。被験者の背景因子については活動型をMorningness-Eveningness Scale(朝方-夜型スコア)、CMl健康調査票、性格調査票を施行し、そのうえで全員に1月にわたる通常勤務状態の睡眠日誌を依頼した。睡眠持続時間と睡眠前後の自覚的評価をアナログスケールにて行った。各自の一月の研究期間中の深夜勤務中に8名の被験者に対し、2500ルクスの高照度光を照射し、勤務中の気分、精神作業能力、覚醒度などの主観的評価を100mmV. Analogue Scaleを用いて測定した。特に高照度光と睡眠覚醒リズムの関連については米国A.M.I社製の光検知付きアクティラム(活動計)を使用し、光の照度の程度と、活動休息リズムの関係を把握した。以上から高照度光が深夜勤務中、後の生体リズムに与える効果を照射していない時期と比較して、特に覚醒度を中心に検討した。 今回の研究の結果、高照度光照射条件下では勤務中の眠気が有意に抑制され、また疲労度が軽減される傾向が認められた。また、深夜勤務明けの日中の睡眠は安定して得られていた。 この結果から、高照度光を照射は勤務中の覚醒度を高め、疲労を軽減し、結果的に看護婦の心身の負担を少なくする効果があると思われる。
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