Project/Area Number |
07780016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
川端 輝江 女子栄養大学, 栄養学部, 助手 (80190932)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 食事調査 / 沖縄県浦添市 / 中国華僑一世 / 食品群別脂質寄与率 / 脂肪酸組成 |
Research Abstract |
沖縄と中国の食文化的なつながりを知るために、歴史的に中国福建省と深い交流を持っている浦添市において1995年10月に調査を行った。当初、浦添市住民と浦添市在住の中国華僑一世との間で比較検討を行う予定であったが、食文化的見地から、より効果的な解析方法を以下に従い行った。浦添市在住(浦添市のみでは対象者数が少なかったので近郊の市在住者も含む)中国華僑一世夫婦20世帯(計40人)を対象として抽出し、夫婦間において出身別の互いの影響力を検討した。対象者はA群:夫が華僑、妻が沖縄出身である夫婦5世帯、B群:妻が華僑、夫が沖縄出身である夫婦9世帯、C群:夫婦とも華僑の夫婦6世帯の3群に分類した。また、食事調査については訪問面接による聞き取り調査法と、買い上げによる実測調査方法を併用し、全世帯において実施した。結果は対象者の約7割が自営業など職業を持っており、多忙で全体の食事摂取量が少なく充足率を満たす栄養素も少なかった。脂質の比率はA群が37.9%、B群が30.8%、C群が27.2%であった。食品群別の脂質寄与率はAおよびB群は油脂からの、C群においては豚肉からの寄与が他の食品中最も高かった。食事中の脂肪酸組成(実測値)は飽和脂肪酸及び一価不飽和脂肪酸の摂取はC群で高く、A群では多価不飽和脂肪酸が高かった。華僑同士の夫婦(C群)では中国式の一つの料理を皆で食べる傾向がみられ、薬効をもつ食品の料理への利用がみられた。A群では炒め物や揚げ物などの料理が多かった。AおよびB群では料理形態も多様で、沖縄-中国折衷料理を作っていた。特に、B群では多種の食品を偏らずに摂取しており、栄養素のバランスが良好であった。 さらに、対象物世帯の動物性食品からの脂質摂取と他の食品群との関連など、前回石垣島で行った華僑世帯との比較において検討を行う予定である。
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