Project/Area Number |
07780064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
若吉 浩二 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (30191729)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 競泳 / ストローク長 / ストローク頻度 / 酸素摂取量 / 血中乳酸濃度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、有酸素性から無酸素性運動レベルでの水泳中のエネルギー代謝の変化を調べるとともに、併せてストローク特性を示すストローク長および頻度の変化を調査し、それらの関係を検討することである。結果は以下の通りである。 1.スイミングエコノミーテストで用いられた有酸素性運動レベルの5段階の泳速度では、酸素摂取量は、運動開始2分以降、定常レベルを示し、ストローク長および頻度は開始時より一定レベルにあった。一方、無酸素性レベルである6分間スイムテストでは、酸素摂取量およびストローク頻度は、有意な増加傾向を示し、ストローク長は有意な低下傾向を示した。 2.泳速度とストローク特性との関係において、ストローク頻度は、全般的に増加傾向にあるものの、最大酸素摂取量の80%相当の泳速度では顕著な増加傾向を示し、ストローク長は低レベルでは増加傾向に、高レベルでは低下傾向にあった。酸素摂取量および1m当たりの酸素摂取量は、泳速度1.3m/sから急激な増加を示し、また1ストローク当たりの酸素摂取量は、最大酸素摂取量の80%相当の泳速度を境として増加傾向から定常レベルに変化した。 3.ストローク特性は、有酸素性から無酸素性の泳速度の変化に伴い、大きな変換点(biomechanical turning point)が存在し、それはエネルギー代謝に関するパラメーターの変曲点とほぼ一致した。この結果は、ストローク特性であるストローク頻度とストローク長が、無酸素性作業閾値を境に、大きく変化を示すことを意味するものである。
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