Project/Area Number |
07780080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
高石 鉄雄 名古屋市立大学, 教養部, 講師 (50216610)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 水中歩行 / 高齢者 / 歩行機能 |
Research Abstract |
本研究は、水中歩行が高齢者の歩行機能改善に対して有効であるか否かを明かにすることを目的とした。本研究に参加した被験者は全員が女性であり、その内訳は、筋力および歩行機能の測定を行い、更に水中歩行トレーニングに参加する高齢者運動群(T群,n=10、65.5±4.8歳)、測定のみに参加しトレーニングを行わない高齢者非運動群(C群,n=8、64.7±4.2歳)、測定のみに参加しトレーニングを行わない女子大学生群(S群,n=8、19.5±1.0歳)である。水中歩行トレーニングは、従来の方法に比べて浅い水深(水深70cm-90cm、参加者の腰水位)を用い、週2回の頻度で7週間T群についてのみ実施された。一回の時間は50分間、内容は15分間のストレッチを含む準備運動、30分間の水中歩行、10分間のストレッチングを含むクーリングダウンであった。各種測定は水中歩行トレーニングの前後、すなわち7月初旬と9月初旬にそれぞれ行なわれ、測定項目は、陸上における12m全速力歩行と25mの全速力水中歩行のタイム測定、CybexIIマシンによる静的及び動的筋力測定(脚挙上筋力、脚伸展力、脚屈曲力、足関節底屈力、足関節背屈力)、フォースプレートを用いた重心動揺測定、歩行時の足取り測定等であった。各種筋力測定の結果、7月初旬の筋力値にはT群とC群の間に有意な違いは認められなかった。9月の筋力値はT群がC群に比べて有意に大きく、またT群の9月の筋力値は7月の筋力値に比べ有意に大きいものであった。S群の筋力値は7月と9月で有意な違いは認められず、ともにT群、C群のそれより有意に大きかった。歩行速度については、T群についてのみ有意なタイムの短縮が認められた。重心動揺については、グループ間で比較した場合には有意な違いはなかったが、大幅な動揺の縮小がT群の数名について観察された。また、足取り測定においてもT群において有意な歩幅の増大、進行方向に向かっての足跡の直線性増加などが得られた。 これらの結果は、水中歩行トレーニングが脚筋力の増加をもたらし、同時に、歩行速度上昇、歩行時の蛇行の縮小など歩行機能の改善と思われる現象を引き出す有効な手段となることを示唆している。トレーニングに参加した被験者から、『足取りがしっかりした』、『階段でつまづかなくなった』などの感想が得られたことも水中歩行の有効性を示すものと思われ、今後、機能改善に最良の方法をマニュアル化することが課題であると考えられる。
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