Project/Area Number |
07780113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Osaka Shoin Women's Junior College |
Principal Investigator |
井上 九美 樟蔭女子短期大学, 人間関係科, 助教授 (90193581)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 色彩 / 表現運動 / 心拍数 / フロア・パターン / 不安特性 |
Research Abstract |
実験課題は、異なる3色(赤・黄・紫)の衣服を着用し、実験空間(5M×5M)内を30秒間歩行することであった。被験者は大学生女子18名(平均年齢19.5歳)だった。 1.歩数は、赤色着用時(56.9歩)、黄色着用時(56.8歩)、紫色着用時(55.1歩)のいずれの条件も平常時(55.7歩)とほぼ同数であった。 2.心拍数は、黄色着用時(107.7拍)と紫色着用時(106.4拍)に平常時(104.6拍)よりも僅かに増加し、赤色着用時(103.3拍)に変化しなかった。 3.フロアパターンは、各色ともに実験空間内の外周を使用する割合が高かった。実験空間を横に5列に分割してその使用頻度を比較した場合、平常時および赤色、黄色着用時には実験空間内の前方、紫色着用時には後方を使用する割合が高く、最前列で平常時と紫色着用時、2列目で紫色着用時と黄色着用時、最後列で平常時と紫色着用時との間に、5%または0.1%水準の有意差がそれぞれ認められた。 4.STAIは、各色ともに平常時(36.2点)よりも高くなった。特に紫色着用時(45.0点)に最も不安傾向が強まり、平常時との間に5%水準の有意差が認められた。また好感度は赤色(2.6;3段階評価)、リラックス度は黄色(4.1;5段階評価)、羞恥度は紫色(3.2;5段階評価)、に対する評価がそれぞれ最も高く、好感度とリラックス度で紫色と赤色ならびに黄色との間に0.1%または1%水準の有意差が認められた。 本実験から、紫色着用時の歩行動作および心理状態に興味ある結果を得た。今後は基本6色相の他の3色(緑・青・黒)を着用した実験や、性別・年齢の異なる被験者を対象とした実験を行い、色彩刺激の心身への影響について、さらに詳細なデータを得たい。
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