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暖冬傾向に伴う山岳積雪水量の高度変化に対する影響調査

Research Project

Project/Area Number 07780136
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 自然地理学
Research InstitutionThe University of Shiga Prefecture

Principal Investigator

上野 健一  滋賀県立大学, 環境科学部, 助手 (00260472)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords積雪水量 / 高度変化 / 琵琶湖 / 暖冬
Research Abstract

1995-96年の冬はこれまでの暖冬と打って変わった寒冬となり、対象地域の琵琶湖周辺でも局所的な大雪に多数見回れた。そこで、今後の暖冬時に備えた基礎調査のために琵琶湖周辺の降雪要因把握と適切な調査流域の設定を行った。
理想的な地形性降雪と気温の高度変化に伴う融雪スキーム構築のためには、降雪雲の進行方向に直面する適度な標高差のある斜面が必要である。琵琶湖の中央部を西北西から東南東に降雪をもたらす"中雪"と呼ばれるパターンを対象として、彦根市から鞍掛峠にかけた犬上川流域にて調査を行うのが最も理想的な気象・地形条件である事が解った。この冬には12月下旬のクリスマス寒波を中心として数回にわたる中雪パターンによる大雪があり、NOAAの衛生画像から日本海集束帯の存在と集束帯以北の北よりの風系が大雪にとって重要な条件であることが示唆された。地形図による判読から野坂山地と丹波山地の間を通過してくる雪雲が同流域に降雪をもたらす事が推定された。
琵琶湖湖岸から鞍掛峠(700m)にかけた積雪の傾向をみると、積雪深は湖岸周辺で少なく平野部で一定で斜面に沿って増加する傾向が見られた。一雪降雪量はほぼ均一か、斜面に沿って多少単調に増加する傾向が見られる一方、積雪水量は平野部で一定で斜面に沿って増加し、峠付近で一定となる傾向が見られた。つまり積雪深・積雪水量は融雪による密度の増加・季節進行に伴う特定標高以上での残雪が大きな決定因子となり、著しい地形性降水は卓越しないことが示唆された。また降雪中の化学主成分から、ほとんどの凝結核が海塩粒子である事が解った。今回の観測用に導入した新型の雨雪量計と通風式気温センサーは降雪期間中も正確に降水量と気温を測定した。暖冬時と似た3月の気象状態をねらい現時点で継続観測中であり、これらのデータを待って積雪観測のデータをシミュレートするスキームを開発し、暖冬時の予測に適用する計画である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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