障害乳幼児および重症心身障害児における覚醒と注意維持機能に関する評価尺度の作成
Project/Area Number |
07780175
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
北島 善夫 千葉大学, 教育学部, 講師 (70260479)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 重症心身障害者 / 呼吸性洞不整脈(RSA) / 心拍数(HR) / 覚醒 / 注意 |
Research Abstract |
1.健常乳児における呼吸性心拍数(RSA)の検討 障害児のための尺度作成にあたり、予備的検討として、健常乳児5名を対象に、睡眠時、覚醒安静時、母子相互交渉時の3条件で呼吸運動曲線、心電図、行動反応を記録した。覚醒や注意の変動を反映するRSAの条件間比較を行った。呼吸運動曲線と心拍変動を局所定常自己回帰モデル法により周波数解析し、周波数特性が等しいと判断されたモデル区間長およびピーク周波数を求めた。睡眠条件では、両者は1つのモデルで表現され、0.5Hz前後に安定したRSAが認められた。他方、相互交渉条件(高覚醒条件)では、分析区間は複数のモデルで表現され、また、ピークは1.0Hzを中心とした高周波数世帯では大きく揺らいだ。以上から、本分析方法により覚醒や注意状態の変動を評価可能であることが確認された(上記については、日本生理心理学会第14回学術大会にて発表予定)。 2.重症心身障害児における覚醒および注意維持機能の評価尺度の作成 重障児16名において、日常療育条件、個室内での安静条件、各種刺激を呈示し注意維持を促す条件の3条件において上記と同様の記録・分析を行った。心拍変動の加算平均処理の結果、防衛反応優位群(3名)、注意喚起優位群(7名)、注意維持優位群(6名)、の3群が示された(日本特殊教育学会第33回大会発表)。上記8名のRSAは、日常療育条件>個室の3名、日常療育条件<個室の者5名であった。(日本特殊教育学会第34回大会発表予定)。乳児・成人との比較から、評価基準を明らかにし段階的な尺度を構成することが今後の研究課題である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)