Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
・ワークステーションクラスタ上での分散共有メモリの実現 多数のワークステーションから構成されるワークステーション・クラスタ上においてソフトウェア制御によるコヒーレント・キャッシュ・メモリを装備したソフトウェアDSM(Distributed Shared-Memory)システムを実現した.本システム上において行列計算を例に性能向上比を調べ,通信時間と処理時間を計測することによって,システムの評価を行なった.その結果,現状のイーサネット環境においては,全体の処理時間に占める通信時間の割合が高く,充分な速度向上を得ることができなかった.しかしながら,ネットワーク環境においてワークステーションを活用することにより並列処理を行なうための共有メモリの有効性について明らかにできた. ・JUMP-1のI/Oサブシステムの構築 超並列計算機JUMP-1のI/Oサブシステムに関しては,STAFF-Linkの設計制作を行ない,I/Oサブシステムにおける具体的なディスクおよび画像I/Oユニットの構成を考案した.そして,ディスク装置を接続した数台のワークステーションを,STAFF0-Linkにより相互に結合した実験システムを構築し,ディスクI/Oユニットに関してデバイスドライバの作成し,基本的な性能について評価を行なった. ディスクに対する応答時間についてはバランスの取れたアクセス時間を提供しており,共有入出力バッファを有効利用することにより,ある程度の平均アクセス時間を確保できることを確認した. I/Oサブシステムのシミュレーションによる評価 JUMP-1のシステムの実装と並行して,フルシステム稼働時を想定したI/Oサブシステムのシミュレーションによる評価を行なった.その結果,Video on Demandをアプリケーションとした場合の,システムのパフォーマンスの見積り値を明らかにした.
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