Research Abstract |
本研究で得られた成果の概要を以下にまとめる. ・不規則な形状を持つ3次元配線領域に対し,ネットの集合を現在配線しているカラム以降に現れる端子がどの垂直層のトップまたはボトムから出ているかによって9種類に分類し,カラムごとに高速に配線する3次元グリーディーチャネルル-タを提案した.次にこれを手続きとして呼ぶことにより,不規則な形状を持つ3次元配線領域にも適用できるようアルゴリズムを拡張した.これらのアルゴリズムの性能を評価するため,シミュレーション実験を行い,その有効性を示した. ・3次元VLSIにおける初期配置手法の開発 モジュールに対しネットの重心からの距離に基づいたゲインを導入し,隣接するモジュール対のうちそれらの和が最大となるものを交換することにより,層割り当てを考慮し3次元VLSIにおける初期配置を決定するアルゴリズムを提案した.また本手法の性能を評価するためにシミュレーション実験を行った.実験では本手法と,(1)対交換法で3次元VLSIの初期配置を求めた場合,(2)最小カット手法と対交換法を組み合わせた方法で3次元VLSIの初期配置を求めた場合とを比較し,本手法の有効性を確認した.
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