Research Abstract |
本年度の研究実績は以下の通りである. 1.計測装置の小型・軽量化をはかり,大きさ149mm×102mm×35mm,重量400gのものが完成した.これには,3.6V 1200mAhのリチウムイオン2次電池が内蔵されており,連続で約10時間の計測が可能である.またCPUは,クロック周波数16MHzの68000を使用しており,研究用および実使用上,十分な性能を有するものである. 2.歩行に限った歩行種類の判別(平地歩行,階段昇降)に関して,低分解能のA/Dコンバータ,演算能力の低いCPUで実現可能な方法について検討した.これは普及型の計測装置を目指したものであり,アルゴリズムの簡略化に関する検討である.具体的には8bitのA/Dコンバータ,8bitのCPUを想定した.これまでのアルゴリズムをそのまま使用した場合,判別率はこれまでの約90%から約60%-70%程度まで低下した.現在この原因について調査を行っているが,最低でも80%以上を実現する必要があり,今後の課題である.
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