空間スキーマを用いた対象知識の構成と自然言語処理への適用に関する研究
Project/Area Number |
07780330
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Intelligent informatics
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
山田 篤 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20240004)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 空間記述 / 可視化 / 視覚表現 / 位置関係 |
Research Abstract |
本研究では、空間に関する自然言語表現と実際の空間的状況の対応において、名詞によって表されている具体的な対象に関する知識が担う役割を明らかにし、対象の存在位置に基づくスキーマと観測者からの見かけ上の位置に基づくスキーマを構成することにより、言語表現の可視化、及び状況の言語化に際して生ずる様々な現象のモデル化を行なった。更に、これらの知識及びスキーマを計算機上で表現し、空間記述から空間イメージを再現するシステムに組み込んで実験を行なった。主な研究成果は以下の通りである。 1.言語データに基づく名詞の表す対象の持つ空間的属性の分析 大規模コーパス内での空間的機能語(「中」、「上」)と名詞の共起関係を分析し、各対象が持つ空間的属性とその使われ方の傾向を整理した。 2.空間スキーマの構成 上の分析で得られた空間的属性の一般化を行なうとともに、対象の位置関係の記述に関して、存在に基づくスキーマと視覚に基づくスキーマを構成した。 3.可視化・言語化に関する実験 ある言語表現が与えられた時に、上で構成した知識とスキーマが言語表現の理解の過程においてどのように機能するかについて、プログラムを試作し検討した。 本研究ではスキーマと知識の構成を行なったが、異なるスキーマを用いることにより異なった解釈が生まれるため、今後、言語的な手がかりからより適切なスキーマを選択する機構に関して研究していく必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)