環境影響を考慮に入れた開発プロジェクト評価システム構築に関する研究
Project/Area Number |
07780466
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境影響評価(含放射線生物学)
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
大場 和久 大阪工業大学, 工学部, 講師 (90257882)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 環境評価 / 環境アセスメント / 開発プロジェクト評価 / 評価システム / ストレス度 / WTP |
Research Abstract |
本研究では、開発プロジェクトによる環境影響について経済的評価、心理学的評価を行い、システム構築を行った。 道路建設プロジェクトについて、大阪市内の道路を対象に以下の調査を行い、評価システム構築、評価結果が得られた。 調査 ・経済的側面についての調査 道路通過地域、総延長距離、立地別の建設費用、道路の利用車種と台数 ・環境的側面についての調査 大阪府内住民に対するストレス度、擬制市場法を用いたアンケート調査 システム構築 ・ストレス度を用いた住環境評価システム 評価結果 ・道路建設プロジェクトの環境影響の経済的評価結果 ・施設・場所の及ぼす住環境評価結果 その結果,環境インパクトは、遮音壁がない場合には45,783(万円/月)、騒音源が対象道路のみである場合に遮音壁を作って防音対策を施せば26,763(万円/月)となることがわかった。また、遮音壁設置にかかる費用は19,008(万円)であるため、単純に計算すれば1カ月間で遮音壁設置費用が取り戻せることになる。直接経済効果を消費者物価指数によって、1994年時の金額に計算すると41,481円となる。この金額は遮音壁を設置するなどの環境インパクト軽減措置をとらない場合のインパクトとほぼ等しい値となっている。 心理学的評価では、1km四方の住宅地域について評価システムを構築し、公園や工場などから受ける環境影響の評価シミュレーションを行った。この結果、1km四方の狭い区域内においても「私の現在のストレス度」と「私の耐えられるストレス度」の差である「ストレス耐性得点」の半分ほどの評価値の差がみられることがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)