RACプロテインキナーゼ PH領域とプロテインキナーゼCの相互作用に関する解析
Project/Area Number |
07780514
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小西 博昭 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助手 (40252811)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 蛋白質リン酸化酵素 / RACプロテインキナーゼ / PHドメイン / プロテインキナーゼC / 分子クローニング / 分子ファミリー / GTP結合性蛋白質 / カラムクロマトグラフィー |
Research Abstract |
PH領域は細胞情報伝達に関与する種々の蛋白質中に存在する機能領域と考えられ、三次元構造解析や生化学的研究結果から、PH領域には三量体GTP結合蛋白質βγサブユニット(Gβγ)、イノシトールリン脂質、プロテインキナーゼC(PKC)などが結合することが明らかとなっており、それらがPH領域を含む蛋白質の機能調節に関与していると考えられている。しかし、PH領域の生理的な役割については未知な部分が多い。 セリン/トレオニン蛋白質リン酸化酵素RACプロテインキナーゼ(RAC-PK)はアミノ末端側にPH領域を有し、増殖因子刺激後細胞内で活性化される。これは増殖因子刺激後のフォスファチジルイノシトール3キナーゼの活性化にともない産生されるイノシトール3リン酸がRAC-PK中のPH領域に作用することにより起こるとされている。 これまでに報告者らはラット由来の3種類のRAC-PK分子種(α,β,γ)をクローニングし、その酵素学的解析を行った。さらに、RAC-PK分子種由来のPH領域にPKC分子種およびGβγが結合することを明らかにした。このことから、増殖因子刺激によるRAC-PKの活性化以外にもあらたな活性化機構の存在が考えられ、細胞レベルでのRAC-PKの活性におけるPKC分子種およびGβγの影響について検討を行っている。また、RAC-PK細胞内での基質蛋白質を同呈する目的で、PKC分子種およびGβγ以外のRAC-PK中のPH領域結合蛋白質の検索を行った結果、繊維芽細胞中に分子量約200kDの結合蛋白質の存在を確認した。今後、その構造決定を行い、RAC-PKとの関連について検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)