• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

大動脈平滑筋ミオシンホスファターゼ阻害蛋白質の生理的機能

Research Project

Project/Area Number 07780525
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Functional biochemistry
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

江藤 真澄  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20232960)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsプロテインホスファターゼ / 阻害蛋白質 / プロテインキナーゼC / 平滑筋収縮制御 / ミオシン
Research Abstract

豚大動脈平滑筋に見い出したミオシンホスファターゼ阻害蛋白質の生理的機能を調べることを目的として以下の研究を行なった。
1.阻害蛋白質の特異性
この阻害蛋白質はミオシンホスファターゼ活性を強く阻害するだけではなく、1型プロテインホスファターゼ(PP1)の活性も同程度阻害することが示された。一方、2A型プロテインホスファターゼ(PP2A)の活性は全く阻害されなかったことから、この阻害蛋白質はミオシンホスファターゼを含むPP1に対して特異的に働くことが示された。既に報告のあるPP1の阻害蛋白質はミオシンホスファターゼ活性を部分的にしか阻害できなかったことから、この阻害蛋白質が平滑筋においてミオシンホスファターゼ活性を調節している可能性が示された。
2.阻害蛋白質の活性化機構
この蛋白質の阻害能は1ヵ所のスレオニン残基がプロテインキナーゼC(PKC)とその関連キナーゼによってりん酸化ことで活性化されることが明らかとなった。すなわち、阻害蛋白質は複数の細胞内シグナルによって調節されていることが示された。既に報告されているように、平滑筋にPKC活性化剤を作用させるとミオシンホスファターゼ活性が低下し、ミオシンりん酸化量が増加するという現象は、この阻害蛋白質が関与していると考えると矛盾がない。
3.阻害蛋白質のcDNAクローニング
上記のとおり、この阻害蛋白質が平滑筋においてミオシンホスファターゼの調節に働いている可能性が示された。阻害蛋白質の機能をさらに調べるために遺伝子クローニングを行なった。まず、プローブとなる配列を得るために、アミノ酸配列の決定を行ない137残基分決定した。この値は全体の75%に相当する。
これらの配列と相同性を示す蛋白質は見い出されず、この阻害蛋白質が新しい蛋白質であることが明らかとなった。現在、アミノ酸配列情報を元に作成した混合プライマーを用い、PCR法で阻害蛋白質の部分塩基配列を増幅させることに成功し、全塩基配列の決定を進めている。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Masumi Eto: "A Novel Protein Phosphatase-I Inhibitory Protein Potentiated by Protein Kinase C" J.Biochem. 118. 1104-1107 (1995)

    • Related Report
      1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi