Project/Area Number |
07780578
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
古野 忠秀 名古屋市立大学, 薬学部, 助手 (80254308)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アレルギー反応 / 脱顆粒反応 / 画像解析法 / CD63 / カルシウムイオン濃度 / 核 / IgEレセプター / 蛍光抗体法 |
Research Abstract |
1.細胞膜上でのIgEレセプター動態の観察 シアニン標識したIgEを好塩基球細胞株または肥満細胞株に結合させ、抗原刺激に伴う動態を画像解析法により観察したところ、IgEレセプターが架橋された後細胞内へ取り込まれる過程が観察できた。また、IgEレセプターのβ鎖及びγ鎖のC末端ドメインを欠損させた細胞株では、細胞内への取り込みが起こらないことも明らかになった。 2.核内カルシウムシグナルの追究 好塩基球細胞株の核を単離し、種々の刺激に伴うカルシウムイオン動態を追究した。単離核の核膜周辺には、小胞体が存在しており、画像解析法により小胞体内のカルシウムイオン濃度と核内のカルシウムイオン濃度の測定に成功した。イノシトール三リン酸(IP_3)を単離核に与えると、カルシウムイオン濃度は小胞体で減少し核内で上昇することが分かった。 3.細胞骨格構成蛋白質の重合過程の解析 蛍光性分子ロータを用いてラット腹腔肥満細胞の骨格構成蛋白質の脱重合・重合過程を測定したところ、脱顆粒反応に伴い骨格構成蛋白質が強く重合していることが明らかになった。 4.脱顆粒反応のイメージング 細胞内顆粒に存在する膜蛋白質CD63に対するモノクローン抗体を作製し、脱顆粒反応に伴い細胞膜表面に発現するCD63の蛍光抗体法によるイメージング技術を確立した。これにより、生きた単一細胞での脱顆粒反応をリアルタイムで観察することが可能になった。また、IgEレセプターのβ鎖及びγ鎖のC末端ドメインを欠損させた細胞株では、CD63の発現が起こらなかった。
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