赤芽球増殖・分化の決定におけるIdとMIDA1の機能・両者の相互作用の解析
Project/Area Number |
07780615
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
東海林 亘 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (40250831)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Id / DNA結合タンパク / トリプトファン・リピート |
Research Abstract |
MIDA1(Murine Id A__-ssociated 1)は、Id1と結合することを指標に同定された新規の細胞内因子である。これまでの我々の研究からこの因子が細胞増殖を正に制御することが明らかになっているが、その細胞内での作用機構については不明な点が多い。本年度において我々はMIDA1タンパクがC末端側にTrp-repeat構造を持つことに着目し、その分子機能の解析を行なった。Trp-repeatはc-Myb・IRFなどの転写因子でDNA結合を担うドメインであることから、MIDA1のTrp-repeatもまた同様の機能を持つことが予想される。そこで塩基配列特異的DNA結合活性の有無をPCR-assisted binding site selection法・ゲルシフト法により検討したところ、確かにこのドメインが配列特異的なDNA結合能を持つことが明らかになり、さらに実際の配列(GTCAA/TGC)が判明した。この配列はIL-6、TNF-β、MISなど増殖を調節しうる遺伝子の5′-UTR領域に見られ、MIDA1がこれらの転写調節を通して増殖制御を行なう可能性が期待される。また、さらに重要な事に、我々はMIDA1のDNA結合活性がId1との結合により著しく増強することを発見した。このことは我々の作業仮説である、分化と増殖の転換点におけるId1の役割、すなわちId1が一方でbHLHタンパクとの結合によって分化を制御し、また一方でMIDA1との結合により増殖を制御するというモデルを強く裏付けるものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)