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GPIアンカー型神経細胞接着分子とその細胞膜裏打ち構造の解析

Research Project

Project/Area Number 07780641
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Cell biology
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Gerontology

Principal Investigator

武内 恒成  (財)東京都老人総合研究所, 実験生物学部門, 研究員 (90206946)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords細胞接着分子 / 神経 / 細胞生物学 / 細胞内情報伝達
Research Abstract

GPIアンカー型の細胞接着分子では、カドヘリンなどトランスメンブレン型細胞接着分子で知られるような(カドヘリン-カテニン系に見られる)、細胞骨格系へと繋がる、細胞質側の機能制御蛋白質群についての情報はほとんどない。神経特異的、かつ出生後発現が見られるGPIアンカー膜結合型のコンタクチン(F3/F11)細胞接着分子についての我々の解析では、細胞骨格からの制御を受けて局在を限局していることが示唆されていた。そこで、本研究ではこのコンタクチン分子の細胞質側制御分子、細胞膜裏打ち構造について解析を行った。我々はかつてのアンチセンス法による実験から、コンタクチン分子もERM(エズリン、ラディキシン、モエシン)ファミリーというアクチン系細胞膜裏打ち分子の制御を受けている可能性を考えていた。実際、コンタクチン発現細胞でERMファミリーのアンチセンスによる発現抑制をおこなうと、コンタクチン分子の局在が変化した。つまり、GPIアンカー型コンタクチン分子もERMファミリーを介して細胞骨格系アクチンに繋がり、制御されていることが解った。ERMファミリーは細胞膜裏打ち分子であるので、膜にGPIアンカーで結合するコンタクチン分子には、さらにその間に介在する細胞膜内在性分子があるに違いない。ERM分子を(アンチセンスによって)発現抑制し、コンタクチンの局在が変化する際に挙動をともにする分子が存在すれば、その膜内在性のコンタクチン制御分子である可能性が高いと考え、そのような分子の検索を行った。その結果、IL-6レセプターの情報伝達分子でもあるGP130が、候補に上がり、さらに免疫沈降法などの結合実験から、この分子がコンタクチンの膜側制御分子として結合していることが明らかとなった。つまり、コンタクチン分子は細胞骨格系とその裏打ち分子による制御を受けるとともに、情報伝達分子として、会合するGP130を介して細胞内に情報を伝える可能性が大きく示唆される。細胞接着分子、それもGPIアンカー型分子の情報伝達機構としては初めての知見である。今後、これら接着分子のさらなる情報伝達機構と制御機構を明らかにして、発生過程における役割を明らかにして行きたい。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 武内恒成: "アンチセンスオリゴ法" 実験医学. 14. 573-583 (1996)

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      1995 Annual Research Report
  • [Publications] 武内恒成: "エズリン/ラディキシン/モエシン/マーリン(ERMファミリー)" 実験医学. 13. 105-107 (1995)

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      1995 Annual Research Report
  • [Publications] Y. Kurihara; et al.: "Structure of the c-myc mRNA/antisense ODN." Nucleic Acid Sym. Ser.34. 1355-1369 (1995)

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      1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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