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アストロサイトに発現する新規RNAスプライシング調節因子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 07780678
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Nerve anatomy/Neuropathology
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

和中 明生  大阪大学, 医学部, 助教授 (90210989)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsアストロサイト / 虚血-再酸素化 / ディファレンシャルディスプレイ法 / RNA結合蛋白 / 遺伝子クローニング / 脳虚血 / フリーラジカル
Research Abstract

我々は神経障害のモデル系として培養アストロサイトを用い、インビトロで虚血再酸素化の負荷をかける系を開発した。この系において虚血再酸素化に伴い発現誘導される新規遺伝子RA301を同定した。RA301についてはその全長cDNAを取得し構造解析を行った結果、RA301は両端にSRドメイン(セリン、アルギニン残基に富む)をもち、これらの間にRNA結合ドメインを持つ新規のRNA結合蛋白であることが判明した。これらのドメイン構造から考えてRA301は特にRNAのスプライシングを調節する機能を有する事が考えられた。次に我々はRA301の機能的意義を明らかにする目的で、発現解析を行った所以下の事実が判明した、1)RA301は再酸素化特異的に極早期より発現上昇すること。2)この発現上昇は蛋白合成阻害剤であるCycloheximideではブロックされず、NADPH oxidaseのインヒビターであるDPIでブロックされた。以上の事実はRA301がユニークな発現調節を受けておりこのメカニズム解明が今後の興味深い課題の一つと考えられた。またIL-6を栄養因子のモデル系としてRA301のアンチセンス抑制の効果を検定したところ、IL-6の分泌が有意に抑制された。このことからRA301は栄養因子分泌に対して重要な役割を担っていることが示唆された。次に我々は実際の脳虚血時にもRA301が機能しているか否かを検討する目的でラット中大脳動脈閉塞モデルを用いてin situ hybridization法により発現局在解析を行った。R-A301 mRNAは中大脳動脈閉塞-再潅流後にも閉塞側大脳皮質を中心に発現上昇している事が観察された。またこの上昇はグリア細胞のみならず神経細胞においても観察された。以上の事実はRA301が神経系の虚血ストレス時に生体の防御反応の一部として重要な役割を担っていることを示唆するものである。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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