Project/Area Number |
07780691
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
渡邉 栄治 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30250252)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | プロテオグリカン / ラット / 中枢神経系 / 神経栄養因子 / シニデカン / グリコサミノグリカン / 細胞外マトリクス / シナプス |
Research Abstract |
神経系特異的に発現している膜貫通型コンドロイチン硫酸プロテオグリカンの推定一次アミノ酸配列を決定し、neuroglycan C(NGC)と命名した。NGCは既知の蛋白質にはホモロジーがみられない全く新規の蛋白質で、コンドロイチン硫酸結合部位、システインリッチ部位から成る細胞外領域、一カ所の膜貫通領域、各種リン酸化可能性部位を持つ細胞内領域から構成される。また、部分的ではあるがヒト型のNGCの配列も判明しており、このことは、NGCが進化的にも保存されている重要な分子であることを示唆している。これらの結果は、Journal of Biological Chemistry誌に報告した。もう一方のヘパラン硫酸を結合している膜貫通型プロテオグリカンは、融合蛋白質の解析結果から、N-Syndecanと呼ばれるヘパラン硫酸プロテオグリカンと同一分子であることが、強く示唆された。免疫電顕による解析の結果からは、このプロテオグリカンは伸展中の軸索膜上に主に分布していること、成熟したシナプス上には観察されないことが明らかとなった。近年、ヘパラン硫酸に親和性を持つ神経栄養因子が数多く同定されてきており、本プロテオグリカンの場合、ヘパラン硫酸鎖を結合していること、また成長過程にある軸策上に一過性に発現が見られることから、軸策伸長時の神経栄養因子の受け手である可能性が考えられる。これらの結果は、Journal of Neuroscience Research誌に報告した。
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