小脳プルキンエ細胞のCa^<2+>動態と長期抑圧との関連
Project/Area Number |
07780716
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 貴文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10262081)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 小脳プルキンエ細胞 / 長期抑圧現象(LTD) / IP3受容体 / リアノジン受容体 / カルシウム |
Research Abstract |
運動記憶の細胞レベルでの表現型であると考えられている、小脳プルキンエ細胞の平行線維入力に対する長期抑圧現象(LTD)における細胞内Ca^<2+>放出機構の果たす役割を解明しつつ、プルキンエ細胞内での細胞内Ca^<2+>動員機構の生理的意義を検討した。プルキンエ細胞内に非常に高濃度に存在する細胞内Ca^<2+>放出機構であるIP3受容体および、Ca^<2+>誘導性Ca^<2+>放出チャンネルであるリアノジン受容体がLTD形成に必須であることを、初代培養を用いたLTD実験系を確立し、明らかにした(J. Neurophysiol. 1995)。また、タイプ1IP3受容体ノックアウトマウスを作成することに成功し、同受容体が欠失していてもプルキンエ細胞の基本的な膜興奮特性には影響がないことを明らかにした(Nature, 1996)。報告者は同変異体マウスにおいて顕著な小脳性失調が認められるにも関わらず、プルキンエ細胞そのものの顕著な形態学的及び膜興奮特性の明らかな変化が認められないことから、IP3受容体欠失と長期抑圧現象そのものとの関連の解析に着手している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)