視床下部走行ニューロン由来の走行運動の発現に関与する神経機構の解析
Project/Area Number |
07780720
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
成田 和巳 福井医科大学, 医学部, 助手 (80270958)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 視床下部腹内側核 / 走行運動 / 興奮性アミノ酸 / 視床下核歩行誘発野 / 中脳歩行誘発野 |
Research Abstract |
ラットにおいて、視床下部の腹内側核に存在する「走行ニューロン」によりもたらされる走行運動と,大脳皮質,大脳基底核との関連を明らかにするために以下の実験を行った. 大脳皮質,大脳基底核と視床下部腹内側核を含む下位脳との神経回路の分断を行うために,エーテル麻酔下のラットにおいて大脳皮質,大脳基底核の吸引除去を行い,視床下部腹内側核の走行ニューロンをカイニン酸により刺激し,麻酔回復後の運動量の変化を検討した.大脳皮質,大脳基底核を除去されたラットは自重を支えることが出来ないので,ハンモックによりラットを回転かごの上に支えて運動量の測定を行った. まず大脳皮質を除去されたラットの視床下部腹内側核をカイニン酸により刺激すると,運動量の増加が観察された.さらにこの効果は大脳皮質,大脳基底核ともに除去されたラットにおいても観察された.上記の効果はカイニン酸に対して濃度依存性に増加し,またカイニン酸とカイニン酸型グルタミン酸受容体拮抗薬の同時投与により抑制された. 以上の結果より視床下部腹内側核に存在する走行ニューロン由来の走行運動は大脳皮質,大脳基底核の関与が無くとも発現しうることが示唆された.
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Report
(1 results)
Research Products
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