Project/Area Number |
07780755
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
坪田 裕司 和歌山県立医科大学, 医学部・第二生理学教室, 助手 (50197761)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 筋小胞体 / クレアチンキナーゼ / 疾患モデル動物 / 蛋白欠損 / 筋疾患 / CKM鎖 / dystal myopathy |
Research Abstract |
本研究では、dystahyopathy:筋緊張性dystrophy及びカルニチン欠損症型筋萎縮症の疾患モデル動物であるB6CBA/J-cro系統マウスを用いて、これまでの研究によりcroマウスで欠損する蛋白のアミノ酸配列の解析結果からこの蛋白がCKである可能性が強く示唆されているので、この点をさらに追求し、筋疾患発症機序及び、正常筋における筋小胞体結合型CKの生理学的意義について考察するために以下の実験を行ない成果を得た。 材料にB6CBA/J-cro系統とICR系統マウスを用い、 1.croマウスの筋小胞体分画で欠損する蛋白を同定するために、常法に従いCKM鎖特異抗体を用いて、筋小胞体ほかの分画におけるウエスタンブロッテイングを行った。その結果、コントロールにおいて欠損蛋白の位置に特異的反応が認められ、croマウスの筋小胞体分画で欠損する蛋白が筋小胞体結合CKM鎖であると考えられた。 2.血中および筋組織各分画に於けるCK値の変動を明らかにするために、材料の血液、骨格筋を常法により前処理し、セルロースアセテート膜電気泳動によるアイソザイムを比較したところ、泳動像には明確な差は認められなかった。そこで、各分画のCK活性を分光光度計にて定量、比較した結果、croマウスではいずれの分画においても約1割の有意な活性低下が認められた。血清等で充分なCK活性が認められることは寿命や繁殖に問題のないcroマウスの筋疾患の程度と良く相関していた。このCK活性低下は筋小胞体分画におけるCK欠損に由来するものと考えられた。 以上の結果から、筋小胞体におけるCKM鎖の欠損による筋収縮時のエネルギー代謝の問題が、croマウスの筋脱力と関連していることが推察された。
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