Project/Area Number |
07780761
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
吉木 淳 理化学研究所, 実験動物室, 研究員 (40212310)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | リーラーマウス / キメラマウス / テネイシン / コンジェニック系統 |
Research Abstract |
1 テネイシン欠損リーラーマウスの作製 テネイシン欠損コンジェニック系統であるBALB/cA-TN-/-の雌と同じバックグラントを持つBALB/cA-rl/+の雄を交配した。このBALB/cA-rl/+のreeler遺伝子はOrleans reelerでゲノム遺伝子にLINE1配列の挿入があるために起こった変異であることが判明したのでPCRにより識別した。得られたF1個体からrl/+の遺伝子型をもつBALB/cA-TN+/-,rl/+をPCRにより選別して、現在、F1同士の交配をおこなっている段階である。tenascin遺伝子は第4染色体、reeler遺伝子は第5染色体に位置しているので、それぞれ独立に分離することが期待される。今後、F2が得られた段階でPCRによって9種類の遺伝子型を識別し、BALB/cA-TN-/-,rl/+個体を選んでテネイシン欠損リーラー系統として確立する予定である。 2 キメラマウスによる解析 まず、テネイシン欠損コンジェニック系統であるGRS/A-TN-/-と正常系統であるC3Hとの間でキメラマウスを作製して、テネイシン蛋白の分布を解析した。プローブは自家製のテネイシンに対する単抗体3-6を用いた。その結果、小脳におけるテネイシンの分布は分子層に見られ、正常系統由来のベルグマングリアの突起の分布に対応した縞状模様として観察された。一方、テネイシンRNAプローブを用いたin situ hydrizidationによって小脳におけるテネイシン発現細胞がベルグマングリアであることが示された。これらの結果から、小脳におけるテネイシンはベルグマングリアが産生しており、細胞外に分泌されたテネイシン蛋白は産生細胞自身の周囲にあって広く拡散しないことがわかった。現在、リーラーとテネイシン欠損マウスのキメラを作製中である。
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