Project/Area Number |
07780781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
指輪 仁之 鳥取大学, 工学部, 助教授 (20205884)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | キチン / キトサン / ポリビニルピロリトン / ヨウ素 / 吸着 / 抗菌性 / 毒性 / 創傷治癒効果 |
Research Abstract |
ビニルポリマーの一つであるポリビニルピロリドン(PVP)とヨウ素からなる市販の抗菌剤(イソジン)は抗菌効果を有する反面、周辺組織に対し毒性を有する等の問題がある。本研究では、キチン・キトサン、ヨウ素、PVPからなる新規な創傷治療剤の開発を目的とし、次の事実を明らかにした。 1.イソジンの一成分であるPVP水溶液と粉末状のキチン・キトサンとの高分子間相互作用について検討した結果、キトサン分子に対し約0.1-0.2倍モルのPVP分子の吸着が認められ、何らかの高分子間相互作用を有することが判明した。また、吸着はPVPの分子量が大きいほど顕著であった。 2.イソジンにキトサン粉末を添加するとキトサンへのヨウ素の吸着が顕著に認められた。また、添加するキトサン量の増加に伴い、ヨウ素の還元作用が見られた。 3.イソジンにキトサン粉末を添加した分散液の黄色ブドウ球菌に対する抗菌性を検討した結果、少量(1.3mg/ml)のキトサン添加では抗菌性はキトサン無添加のそれと変わらないが、キトサン濃度の増大に伴い抗菌性の減少する傾向が認められた。尚、1-3.の実験をキチン粉末で行った結果、PVP、ヨウ素の吸着はなく、抗菌性にも変化は認められなかった。 4.イソジン-キトサン分散液の創傷治癒効果を犬を用いて検討した結果、組織学的観察からキトサン無添加の場合に比べて炎症作用(毒性)が軽減され、且つ十分な治癒の達成が確認された。
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