Project/Area Number |
07801003
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Philosophy
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中川 純男 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60116168)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アウグスティヌス / 判断 |
Research Abstract |
アウグスティヌスの判断概念は『教師論』の議論の中で変化していることが明らかになった。すなわち前半部分では認識が真であると確認することが判断iudicareと言われている。これはヘレニズム期の哲学における「判断基準」(kpitipiov,これがラテン語でiudiciumと訳される)の概念を引き継ぐ用法である。しかし『教師論』の最後では認識の真偽にかかわらず、認識を「真であると認める」こと、「偽であると認める」ことが判断と言われている。アウグスティヌスが判断の根拠である真理を精神の内にあるものと考えるのは、このためである。
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