Project/Area Number |
07805072
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
触媒・化学プロセス
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
卜部 和夫 名古屋大学, 工学部, 助教授 (60092540)
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 粘土 / 触媒反応 / イオン交換 / セピオライト |
Research Abstract |
セピオライトは、ケイ酸マグネシウム粘土であり,分子サイズのトンネル型空洞を持つ特異な結晶構造を持ち,かつ繊維状のモルフォロジーを示す。この構造を保持したまま構造中に新たな元素を組み込むこと(トポ化学加工)ができれば,新規な触媒材料となるはずである。この着想が,研究者ら独自の「セピオライトのイオン交換能の飛躍的拡大」法によって可能であることが分った。主な研究成果は以下の5項目にまとめられる。 1.セピオライト原料を様々な温度で加熱焼成した後 水溶液中にて種々の陽イオンとイオン交換した結果,500℃以上の焼成により交換量が増大した。 2.イオン交換温度を95℃で行なうと,室温の場合よりも4倍ほど多量にイオン交換が可能となる。 3.イオン交換は、セピオライト結晶骨格中のMg^<2+>が溶出して進行する。交換可能なイオンは、Mg^<2+>(0.86Å)よりもイオンサイズが小さなMn^<2+>,Cu^<2+>,Ni^<2+>,Zn^<2+>であり,Mg^<2+>より大きなCa^<2+>やBa^<2+>は交換できないという「サイズ記憶効果」が見出された。 4.こうして得られたNi交換セピオライトは,n-ブチルアルコールから分子間脱水反応により選択的にジブチルエーテルを合成するための高性能触媒として機能する。 5.Zn交換セピオライトは、ベンゼンと塩化ベンジルからのFriedel-Craftsアルキル化反応のための優れた固体触媒となることも分った。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)