ヒト造血幹細胞細胞膜に発現する機能分子のクローニング
Project/Area Number |
07807100
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松井 利光 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (10219371)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 受容体 / チロシンキナーゼ / 造血幹細胞 / ネガティブドミナント / ガストリン / オートクリン / 白血病細胞 |
Research Abstract |
多能性造血幹細胞は、多分化能とともに自己複製能を有し、造血組織の恒常性維持に不可欠の細胞である。その増殖・分化は、さまざまなサイトカインや増殖因子およびホルモンに制御されている。 私たちは、ヒトCD34陽性造血幹細胞cDNAライブラリーより、多能性造血幹細胞の同定およびその自己複製の分子機構の解明に役立つ未知の機能分子機能分子を見つけだすことを試みた。Ephファミリーに属するHtkのキナーゼ領域をプローベとしてクロスハイブリダイゼーション法にてスクリーニングしたところ、Eph受容体と一次構造が相同な新規受容体遺伝子がクローン化された。本受容体遺伝子産物の細胞質内領域のキナーゼ領域にはこれまで報告されたことのないアミノ酸置換が認められ、本受容体がチロシンキナーゼ活性を持たないドミナント-ネガティブ型受容体である可能性が考えられた。これまで、ドミナント-ネガティブ型チロシンキナーゼ受容体はヒト疾患において突然変異遺伝子として報告されているが、正常遺伝子での報告はなく、増殖因子受容体を介する細胞増殖・分化の制御に新しい分子機構が存在する可能性が示唆される。 さらに、最近私たちはこれまであまり造血細胞での生理的意義が明らかにされていなかったペプチドホルモン受容体の1つであるガストリン受容体が正常人抹消血多核球分画に発現していることを報告したが、その生物学的意義を白血病細胞株を用いて検討したところ、細胞増殖因子としてオ-クリン機構を介し作用していることを見いだした。 このような、血液細胞に発現する細胞膜受容体研究は造血細胞の分化・増殖機構の解明のみならず、新しい造血器疾患の診断や治療の開発にもつながるものと確信している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)