線虫C.エレガンスの放射線と活性酸素感受性と寿命決定の機構の研究
Project/Area Number |
07808061
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境影響評価(含放射線生物学)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
本田 修二 (財)東京都老人総合研究所, アイソトープ部門, 研究員 (40100127)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 線虫 / C.エレガンス / 放射線 / 活性酸素 / 寿命 |
Research Abstract |
線虫C.エレガンスの放射線感受性と活性酸素感受性を種々の短寿命および長寿命突然変異体で調べ、比較した。短寿命変異体はsuperoxide dismutase活性が約半分に低下したmev-1変異体を、長寿命変異体はage-1 およびdaf-2,daf-23を中心に調べた。感受性は致死量のUV、^<32>Pーリン酸、ガンマ線、活性酸素として高濃度酸素とパラコート曝露による生存曲線への影響を比較、また亜致死量の高濃度酸素による寿命への影響を調べた。そしてこれらによる腸細胞核の異常分裂の誘発現象を見出したので、各突然変異体でその誘発のされやすさを比較した。短寿命変異体mev-1は高濃度酸素とパラコートに著しい高感受性を示した。また亜致死量の高濃度酸素により寿命短縮が見られた。UVに対して感受性を示すがP32ーリン酸、ガンマ線に対しては野生体と同様であった。長寿命変異体はUV、高濃度酸素とパラコートに対して野生体に比較して著しい抵抗性を示した。そこで長寿命変異遺伝子に影響を与える遺伝子変異との2重変異体でこれらの感受性を調べた。daf-16遺伝子変異は長寿変異を抑制し野生体と同様の寿命となるが、これらの感受性も野生体と同様となった。daf-12はdaf-2の長寿命をさらに促進するが活性酸素抵抗性も促進した。これらの結果は傷害の修復や活性酸素の処理能力の昂進が長寿命を引き起こしていることを示唆する。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)