植物におけるステロール及びトリテルペンの生合成研究
Project/Area Number |
07808066
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioorganic chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渋谷 雅明 東京大学, 薬学部, 助手 (50170923)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | エンドウ / サイクロアルテノール / サイクラーゼ / cDNA / クローニング / PCR |
Research Abstract |
水浸4日後のエンドウの芽生えからRNAを抽出し、逆転写酵素により一本鎖のcDNAを合成した。これを鋳型に、アラビドプシスのサイクロアルテノールサイクラーゼ(CYC)のN末、およびC末のアミノ酸配列に対応する合成オリゴDNA((AT-NcoI、及びAT-BamHI)をプライマーとして用いてPCRを行った。しかしながら、期待する大きさの生成物をアガロース電気泳動で検出することができなかった。次に、アラビドプシスのCYCとカンジダのラノステロール合成酵素において極めて相同性の高い二つのアミノ酸配列KGAWPFST及びYPYVECTに基づくオリゴDNA(467S及び、556A)を合成し、 ″nested″ PCRを行った。一回目のPCR(467S、AT-BamHI)では、アガロース電気泳動上はっきりしたバンドを検出できなかったが、二回目のPCR(467S、556A)において、289bpのバンドを検出することができた。この生成物をプラスミドベクターにサブクローニングし塩基配列を決定したところ、アラビドプシスのCYCとDNAレベルで79%、アミノ酸レベルで84%の相同性を示した。次に、この289bpの塩基配列を基に、5′及び3′RACE法により、全長クローンのクローニングを行った。全領域の塩基配列を決定したところ、アラビドプシスのCYCとDNAレベルで76%、アミノ酸レベルで80%の相同性を示した。得られた配列をもとにPCRを行い、全長クローンを得た。得られた全長クローンをGAL1プロモータの下流につなぎ、酵母に導入した。ガラクトースで発現を誘導し、酵素活性を調べたところ、CYCの活性を検出することができ、得られたクローンはCYCをコードしている遺伝子であると判断した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)