HIV-I構成蛋白やセレン含有蛋白の翻訳に必須な新規RNA結合因子の探索
Project/Area Number |
07808068
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高橋 和彦 北海道大学, 薬学部, 助教授 (10113581)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | セレン / RNA結合因子 / 翻訳 / グルタチオンペルオキシダーゼ |
Research Abstract |
Secは終止コドンUGAでコードされているが,真核生物におけるSecの取り込み機構は現在不明である.Sec含有蛋白のmRNA3′UTRには,stem-loop構造をとり得る配列が存在しており,この構造内にSecの取り込みに必須と考えられる配列(Sec insertion sequence;SECIS)が共通して認められる.今回,我々はこのSECISを含むmRNA3′UTRに結合する細胞質因子の検索を行った.Sec含有蛋白であるヒト細胞質型グルタチオンペルオキシダーゼ(cGPx)のmRNA3′UTR全長213baseを^<32>Pで標識し,CHO細胞の細胞質画分と反応させた.この反応物にUVを照射してSDS-PAGEを行い,オートラジオグラフィーにより解析したところ,約50KDaの位置に単一のバンドが検出された.また,stem-loop部分単独89baseを用いた場合にも同じ位置に単一のバンドが認められた.これらの結果より、細胞質に3′UTRのstem-loop部分と特異的に結合する因子の存在することが初めて示唆された.検討したうち最もSECIS RNA結合蛋白含量の多いラット肝細胞質を出発材料として本因子の精製を試みた.まず末端をbiotin化したRNAを合成し、これを出発材料と反応した.その後,avidinを不溶化したアガロースと反応し,目的とするRNA結合因子を分離した.現在,分析スケールから精製スケールに試料を大量に処理しており,精製に成功したら,その生化学的性質を調べる予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)