Project/Area Number |
07838009
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
咀嚼
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
秀島 雅之 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (50218723)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 口唇裂口蓋裂患者 / 歯列不正 / 上顎最後臼歯 / 位置異常歯 / 6自由度顎運動測定器 / 顎運動 / 咀嚼運動経路 / 筋活動 |
Research Abstract |
口唇裂口蓋裂患者では顎顔面部の裂隙および歯列不正などによる形態・機能異常を伴い、審美・咀嚼・嚥下・発音障害が顕著に認められる場合が多い。そのため、出生時より成年に至るまで総合的かつ系統的治療を必要とし、外科・矯正科・補綴科など各科の専門医によるteam approachが提唱され、現在わが国でも育成医療の制度が導入されている。しかし、その治療内容が多岐に亘るため、十分な審美、機能改善が果たされない場合も多く、治療前後の評価も十分とはいえない。 咬合の修復に関しても、成長が停止し採集補綴を迎えた時点においても上顎歯列の十分な側方拡大が得られず、臼歯部に交叉咬合を呈する場合が少なくない。本研究の最終目標は、こうした上下顎歯列の不調和を伴う口唇裂口蓋裂患者について、外科および矯正処置にて歯槽弓を移動し、正常な被蓋を獲得した症例の術前・術後の顎運動および筋活動を比較・検討することにある。 しかし、そのためには長期の経過観察を要するため、今回はまず上顎最後臼歯の位置異常を伴う口唇裂口蓋裂症例について、位置異常歯に抜歯を適応した際の術前・術後の機能評価を顎運動の観点から行った。被験者には口蓋閉鎖術の際、両側の口蓋後方から下顎にかけて索状瘢痕が形成され、緊張が強く外側の上顎最後臼歯が頬側に著しく転位した症例を選択した。測定には下顎の任意点の運動が算出可能な6自由度顎運動測定器MMJI-E(松風社製)を使用し、下顎の限界運動ならびに機能運動を記録した。その結果、術前は最後臼歯の存在のために頬側前庭のスペースが狭く、下顎の側方運動時に筋突起に干渉して不安定な運動経路を呈したが、術後は運動経路が円滑化し、左右の咀嚼筋群のバランスの向上も認められた。
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