Project/Area Number |
07851023
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
西野 理子 早稲田大学, 人間総合研究センター, 助手 (50257185)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 生活適応 / 定年退職 / パネル・データ |
Research Abstract |
東京都杉並区在住の64〜68歳の男性で定年退職を経験したことのある265名を対象に、平成7年11月に構造化された調査票を用いて郵送調査を実施した。265名は、平成4年に実施した調査の回答者であり、彼らを対象とすることにより、定年退職経験者という標本を確保するとともに、2時点での縦断追跡パネル・データを収集できた。縦断データを活かして、定年後の時間の経過に伴う生活適応の変容を把握し、定年経験と家族キャリアとの関連、さらには他の生活キャリアとの関連を探索することが本研究の目的である。 回答を回収できたのは131名(回収率49.4%)で、高学歴者が多く、経済的階層が総じて高い。今回の回答者に限定して3年前との変化を慨述すると、有職率が74%から34%に低下しており、この3年間に離職した者がとりわけ多い。職業からの引退が急速に進んでいることがわかる。生活時間に余裕ができたためか、友人や近所との付き合いが以前より活発になっており、趣味が「多い方」という者、サークルや社会活動をしている者も増えている。満足度や成長意欲も以前より強い。健康には若干の衰えがみられるが、定年後さらに時間を経過した今回の方が、生活の各側面への適応が良好なようすがうかがわれた。 まだ基礎的な縦断分析を終えて、2時点間での変化を確認した段階であり、こうした生活変容の因果的説明のための分析を引き続き進めている。
|