帰無仮説の下で局外パラメーターが識別されない時の仮説検定とその応用
Project/Area Number |
07853004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Economic statistics
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
羅 成さっぷ 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (80255629)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | Davies検定 / 局外パラメーター / ARCH-Mモデル / ARMAモデル |
Research Abstract |
研究目的:局外パラメーターが帰無仮説下で識別されないケースが計量経済全般に亘って数多く存在することが知られているが、これに関する研究は少ない。本研究の目的は、帰無仮説下で識別されない局外パラメーターが存在する場合に対する簡便な検定方法の開発にある。 研究実績 1 Testing for the regression coefficient stability y_t=x_t'γ+z_tβ_t+ε_t (β_t-β^^-)=φ(β_<t-1>-β^^-)+υ_t, -1<φ<1 ε_t〜N(0,r), υ_t〜N(0,q) 上記のRosenbergのReturn to NormalcyモデルでH_0:q=0の場合、局外パラメーターφが識別されない。これに対する検定方法としてJoint Lagrangian Multiplier (LM)テストを提案し、このテストが正確なテスト法として知られるDavies手法に劣らない結果をもたらすことを示す。この新しい検定法は、1992年米国メニアーポリス連邦銀行で発表したものを改定したものであり、統計学ジャーナルに1995年8月に提出。 2 Testing the presence of ARCH y_t=x_t'β+h_tφ+ε_t ε_t|Φ_<t-1>〜N(0,h^2_t) h^2_t=α_0+α_1ε^2_<t-1>+・・・+α_pε^2_<t-p> 上記のARCH-Mモデルにおいて、H_0:α_1=・・・α_p下におけるARCH-Mパラメーターφが識別されない。本研究ではDavies検定方法が、実証研究で通常てきに使われているLMテストより検定力が高いことをMonte-Carlo分析を通じて明らかにした。なお、非正規分布下でDaviesテストの頑健性についての分析を現在進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
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