Project/Area Number |
07854012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
矢彦沢 茂明 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00192790)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Zストリング / バリオン数 / Vortex / 有効作用 / ベリ-位相 / マグナスカ / リンドラ-時空 / 弦の場の理論 |
Research Abstract |
Weinberg-Salam理論に現れるZストリングと呼ばれるストリング状の古典解の性質を用いて、バリオン数の破れやバリオン生成を説明しようというのが、本研究の目標であった。この研究に取り組む内に、上述のストリング状の古典解に似た、一般にVortexと呼ばれる古典解のダイナミクスを詳細に調べることができた。特に、超伝導体や超流体を時間に依存したランダウ・ギンツブルグ理論として考えた場合、古典解としてVortexが現れ、これは現在では実験的に実時間での動きまでが観察されている。我々はこのVortexの運動を記述できる有効作用を求めた。その結果、超伝導体でも超流体でもベリ-位相を通じてマグナスカがVortexに働くことがわかった。さらに、有効質量等も求めることができた。この作用を用いてピン止めされていたVortexがどのように動き始めるかを説明することができる。 Abelian Higgs系でのVortexの有効作用等も求めた。 場の理論の古典解という意味で、重力場の古典解としてブラックホール解が知られている。一方、量子重力はストリングとして少なくとも摂動論的に定式化できる。そこで、ブラックホールの事象の地平線近傍の時空をリンドラ-時空で近似して、そのリンドラ-時空上で弦の場の理論を考え、どのようなthermalizationを起こすかも調べた。これは現在投稿中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)