Project/Area Number |
07856029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
青柳 陽介 茨城大学, 農学部, 助教授 (10210999)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ラジカルイニシエーター / 過酸化脂質 / アスコルビン酸 / 2-ブロノ-γ-ラクトンオキシダーゼ |
Research Abstract |
ラジカルイニシエーターであるアゾビスアミジノプロパン二塩酸塩(AAPH)をニワトリヒナへ14日間投与することにより、ヒナの血漿および肝臓の過酸化脂質濃度が増加することが判明した。さらに肝臓について、タンパク質の過酸化により生成するとされるタンパク質カルボニル濃度についても測定したところ、ラジカルイニシエーター投与により増加することが明らかとなった。また上記の酸化ストレスによる影響がアスコルビン酸投与により緩和されることも判明した。次に、ニワトリヒナへのAAPHの大量投与の及ぼす影響について調査したところ、AAPH投与後短時間で、血漿中の過酸化脂質量と減少し、逆に肝臓の過酸化脂質量が増加することが判明した。この現象は、フリーラジカルによる肝臓障害の際にみられる典型的な症状であるとされている。過酸化脂質量が同時に、血漿中にアスコルビン酸濃度も経時的に測定した。その結果、AAPH投与後短時間で血漿中のアスコルビン酸濃度が急激に上昇することが見いだされた。アスコルビン酸をニワトリヒナに投与すると血漿の有するラジカル捕捉活性が上昇するが、AAPH投与時にみられる血漿アスコルビン酸量の増加も酸化ストレスに関してヒナの生体が何らかの防御側に傾くことが考えられた。そこで、ニワトリのアスコルビン酸合成酵素であるL-グロノ-γ-ラクトンオキシダーゼ(GLO)cDNAをPCR法とダイレクトシークェンス法を用いて、その一部をクローニングした。GLOのcDNAをジゴケシゲニン標識してプローブとし、AAPH投与ヒナの腎臓より抽出したRNAを用いて、ノザンブロットハイブリダイゼーションを行ったところ、AAPH投与ヒナで投与前のヒナより、明らかに強いシグナルが検出された。現在、GLOのcDNAの全塩基配列を決定するためにニワトリ腎臓のcDNAライブラリーの作成を計画中である。
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