Project/Area Number |
07857022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
秋山 徹 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20246466)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | スーパー抗原 / エルシニア感染症 / 外毒素 / T細胞 / 毒素性ショック / YPM / 大量発現系 / 川崎病 |
Research Abstract |
筆者らのグループはYersinia pseudotuberculosis感染症(エルシニア感染症)の原因菌であるY. pseudotuberculosisからスーパー抗原性を有する新規のエルシニア産物、Y. pseudotuberculosis-derived mitogen(YPM)を精製し、その遺伝子をクローニングすることに成功している。YPMはエルシニア感染症における生体の異常反応の発症に重要な役割を果たしていると考えられる。このメカニズムの解析、特に機能部位の特定を目的とする解析を行い、以下の成果を得た。 1.得られたypm遺伝子の配列および推定アミノ酸配列をデータベースに登録された種々のタンパク質のそれと比較したが、相同性を有する配列を持つタンパク質は見いだされなかった。YPMは既知の細菌性スーパー抗原に比べ分子量が小さいことを考え合わせると、YPMの解析を行うことにより、これまでに得られた既知の細菌性スーパー抗原のそれとは異なる新たな知見が得られる可能性が高い、と考えられた。 2.ypm遺伝子の配列を元に、YPMタンパク質の大量発現系を構築した。天然型YPMの場合と比較して、はるかに簡便な方法で、且つ約100倍の収量で純品のYPMタンパク質の調整を可能にした。得られた組換えYPMは天然型と同様の生理活性を保持していた。 3.1の結果からYPMの機能部位特定に既知の細菌性スーパー抗原との相同性に基づいた方法は取りにくいことが明らかとなった。そこで、機能部位特定のため、特定の領域をN末端から順次欠損したYPM(欠損YPM)を作製することとし、2で構築した大量発現系を用いて欠損YPMの発現・精製系の構築を試み、複数種の欠損YPMの調整に成功している。 現在、複数の欠損YPMを用いて、ヒト末梢リンパ球に対するマイトジェン活性、MHCクラスII分子との結合性等について解析中である。
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