Project/Area Number |
07857031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
三浦 克之 金沢医科大学, 医学部, 助手 (90257452)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 高血圧 / 罹患 / 血清クレアチニン / コホート研究 / 成人 / 疫学 |
Research Abstract |
正常血圧者における血清クレアチニン値の高血圧発症予測因子としての意義を検討するために、職域における成人男女の長期にわたるコホート研究を行った。従業員数約7,000人の某製造業事業所において、1985年に検診を受けた35歳以上60歳以下の男女2802人のうち、1985年、1986年の2年とも血圧が正常であり、かつ、高血圧の治療を受けていない2322人(男1404人、女918人)をコホートに設定した。1985、1986年に身体計測および血清クレアチニン値測定、ほか血球算定、肝機能、血清脂質、血糖など各種血液検査を行い、2年間の平均値をもってベースラインのデータとして設定した。コホート集団には毎年血圧測定を行い、1991年まで5年間追跡し、その間の高血圧の発症を把握した。高血圧発症の定義は、収縮期血圧160mmHg以上、拡張期血圧95mmHg以上の発現、または、2年連続の収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上の発現、または、高血圧治療薬の服用の開始をもって行った。各種検査成績の高血圧発症との関連を明らかにするために、各項目4分位における高血圧発症の相対危険度を、多変量生命表法であるCox比例ハザードモデルを用いて算出した。追跡した5年間の高血圧発症率は男で5.7%、女で4.4%であった。単変量解析において有意な高血圧発症予測因子となったものは、男では年齢、肥満度、追跡開始時の血圧値、血清γ-GTP、血糖値、血色素であり、女では肥満度、追跡開始時の血圧値、血清総コレステロール、血清中性脂肪であった。年齢、肥満度を補正した場合、男で有意であったのは血清γ-GTP、血糖値、血色素であり、女では有意なものはなかった。5年間の追跡では血清クレアチニン値は有意な予測因子としては抽出されなかった。1995年までの9年間の追跡データについての同様の解析を今後引き続き行う予定である。
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