Project/Area Number |
07857039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
増田 哲也 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60245496)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 肝細胞癌 / 培養細胞 / interferon-α / 増殖抑制 / rearrangement / interferon regulatory factor (IRF)-1 |
Research Abstract |
Interferon (IFN)の転写制御因子として作用するintreferon regulatory factor (IRF)-1は、癌抑制遺伝子としても作用することが明らかとなっている。またIRF-1はウイルス感染等のみならず、IFN添加によってもその転写が増加することが判明している。IFNの細胞増殖抑制は、IRF-1を介して発現されると考えられる。 培養肝癌細胞株HCC-M, HCC-T, PLC/PRF/5およびChang肝細胞にIFN-αを100、1000、10000IU/mlの濃度で添加し、その細胞増殖に与える結果をmodified,MTT assayにて検討したところ、1000、10000IU/mlの濃度ですはすべての細胞に増殖抑制効果が認められたが、1001U/mlではPLC/PRF/5は増殖が抑制されずむしろ増殖を促進する傾向が見られた。各種肝癌細胞株よりgenomic DNAを抽出し、制限酵素処理後、Southern blot法を用いて検討したところ、PLC/PRF/5のみでrearrangementが認められた。 さらに、100IU/ml IFN添加前後でIRF-1の変化を検討するためにmessenger RNAを抽出し、reverse transcription-polymerase chain reaction (RT-PCR)法を行ったところ、PLC/PRF/5ではIFN添加後に明らかなIRF-1の転写の増加を認めなかった。 以上より、IFNの細胞増殖抑制作用は、肝癌細胞株においてもIRF-1を介して発揮されることが示唆されたが、IRF-1遺伝子に異常を認める細胞ではIFNは細胞増殖抑制が解除されていることが考えられた。
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