Research Abstract |
1.圧負荷肥大心筋における細胞周期関連遺伝子の解析 (1)胎児期〜新生児期,Goldblattラットおよびコントロール群の心臓を摘出しm-RNAを抽出した後,RT-PCR法を用いてサイクリンAの発現を解析した.胎児期にはサイクリンAの発現を認めたが,生後1週目にはこの発現は認められなかった.一方,Goldblattラットにおいては,術後4〜5週目にかけてサイクリンAの発現を認めたが,コントロール群にはこの発現は認められなかった. (2)同様に,胎児期〜新生児期,Goldblattラットおよびコントロール群の心臓を摘出し,PCNAモノクローナル抗体を用いて免疫組織学的に検討したところ,胎児期の心筋細胞にはPCNAの発現を認めたが,新生児期にはその発現は認められなかった.一方,Goldblattラットにおいては,術後5週目にPCNAの発現を認めたが,コントロール群にはこの発現は認められなかった. 2.今後の研究予定 (1)発現の確認された細胞周期関連遺伝子について,in situ hybridyzationにより心臓内でのm-RNAの発現局在を検討する. (2)Goldblattラットにおいて確認された細胞周期関連遺伝子の発現が,その後どの様な経過を示すのか検討する.
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