Project/Area Number |
07857061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
瀬尾 裕之 香川医科大学, 医学部, 助手 (50187829)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | MRI / 拡散強調画像 / 胆汁濃縮能 / 胆汁粘稠度 / b factor |
Research Abstract |
MR装置を用いた高速撮像による拡散強調画像より家兎の胆汁濃縮能を評価した。 方法 1.MR装置(GE・横河社製Signa advantage 1.5T)を用いて正常家兎及び空腹(3日間絶食)家兎の胆嚢を含めた拡散強調画像を撮像する。 2.拡散強調画像よりb factorの増加による胆汁の信号強度の減衰率を求める。 3.家兎の胆汁を採取し、粘稠度計をもちいて粘稠度を測定する。 結果 いずれの家兎の胆汁においてもb factorと胆汁の信号強度の間には、良好な相関が認められた。すなわち、正常家兎及び空腹家兎の胆汁の信号強度は、b factorの値が100、200、300では、それぞれ77%、60%、46%及び74%、55%、40%まで減衰していた。粘稠度計による胆汁濃度の測定は、検体量が少量であったこと、粘稠度計の精度に問題があったことなどのため測定不可能であった。 考察 拡散強調画像より求めた液体の信号強度の減衰率は、粘稠なものほど低値である。また、空腹家兎の胆汁濃度は、正常家兎と比べて濃縮されていると考えられる。今回得られた結果でもこれを裏付けるごとく正常家兎及び空腹家兎の信号強度の減衰率は、前者が後者に比べて強い傾向が認められた。 今後 MRIを用いた胆汁濃縮能に関する報告は過去に認められない。今回の報告は萌芽的研究の第一歩といえるが、家兎の胆汁採取に問題があった。これを克服すべく、実験動物の変更・粘稠度計の更新を考慮しつつ、さらなる検討を重ねたい。
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