Project/Area Number |
07857096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
小谷 明弘 杏林大学, 医学部, 助手 (00241000)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 半月板 / レーザー溶接 / 至適組織溶接温度 |
Research Abstract |
我々は半月板損傷に対するレーザー溶接による修復を目的に実験を行い、至適組織温度を求めることを目的に以下の実験を行った。 新鮮ウシの半月板を摘出し、直径8mm、幅2mmの円盤状組織片を作成し、アルミニウム製円柱の装置内に2つの組織片を重ね合わせ100gの重さで圧迫する。これを定温恒温器に入れ、55、60、65、75℃の各温度で20分間保った後、20分間自然冷却し、引っ張り試験器(自家製)にて溶接強度を測定したところ、60℃において熱エネルギー溶接が最も高い溶接強度を示した。 次に50℃、55〜70℃、75℃の各温度で、それぞれ20検体ずつに同様の操作を行い溶接強度を測定した。溶接強度は63℃で最も高く、Mean±S. Eは62.1±5.3grであり、以下、68℃(60.3±5.1gr)、70℃(57.3±5.3gr)、69℃(56.9±5.9gr)の順に高値を認めたが、50℃(30.5±5.9gr)、55℃(29.0±3.3gr)では低値であった。また、75℃で行った検体は組織溶接を得られなかった。以上より、半月板も他のコラーゲン組織と同様に至適組織温度を有し、63℃の熱エネルギーが最適であると思われた。 今後、温熱時間や荷重を変え溶接強度への影響を調べるとともに、光学および電子顕微鏡下における組織変化を比較検討する予定である。
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