Project/Area Number |
07857115
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
西井 寛 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40228151)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1995: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 卵巣筋 / 染色体異常 / 発癌過程 |
Research Abstract |
卵巣癌組織における遺伝子異常、特にプロゲステロンレセプター遺伝子を含む広範囲な検索をすることにより、癌化のプロセスの解明を目的とした実験系を施行中である。実施方法として染色体分析を選択した。何故なら私の仮説は、癌化のプロセスで最も重要なことは癌遺伝子や腫瘍抑制遺伝子個々の異常ではなく、例えば制限酵素の様なDNAを大きく切断可能な酵素や逆転写酵素異常により、染色体レベルでの異常が起こり、癌としての性格を取得していると考えるからである。現在腫瘍抑制遺伝子と呼ばれている遺伝子部分はこれら切断により欠失したものであり、また癌遺伝子は転写、分配の際重複したと考える。従って多種多様な染色体レベルでの欠失、重複を統計的に解析することにより、共通項を見い出すことが発癌機構解明の根本的な第一歩となると考える。又同時にこれは未知の腫瘍抑制遺伝子、癌遺伝子を容易に発見する手段ともなり得ることは理解されよう。発癌のメカニズムは遺伝子レベルでの個々の異常のつみかさねや内分泌環境のみで説明され得ないことは近年理解されつつあると考える。極めて単純な理由より癌化のプロセスを解明し、将来的にはこの修復、つまり治療に結びつけたいと考えている。現在数例の分析が成功し、既知の癌遺伝子や腫瘍抑制遺伝子を含む多数の異常を確認している。現在症例数を増やし解析し進めている段階である。
|