コンドロイチン硫酸生合成に関わるN-アセチルガラクトサミン転移酵素の研究
Project/Area Number |
07857169
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
|
Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
北川 裕之 神戸薬科大学, 薬学部・生化学教室, 講師 (40221915)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | コンドロイチン硫酸 / グリコサシノグリカン / 糖転移酵素 / N-アセチルガラクトサミン / 生合成 / 複合糖質 / 酵素の精製 |
Research Abstract |
ウシ胎児血清を酵素源として本酵素の簡便なアッセイ法を開発し、このアッセイ法を用いてウシ胎児血清中の本酵素の性質を調べた。また、ウシ胎児血清中に本酵素と異なる新奇のα-GalNAc転移酵素を検出した。 1.遠心カラム法を用いた簡易アッセイ法の開発とGalNAc転移酵素の反応条件の検討 酵素源としてウシ胎児血清、ドナーはUDP-[^3H]GalNAc、アクセプターにはコンドロイチンを用いて酵素反応を行い、Sephadex G-25が詰まった注射筒に反応液をアプライし、その注射筒を試験管につり下げて遠心し溶出液を回収後、その放射活性を測定する簡易アッセイ方法を開発した。また、本酵素の至適pH、バッファー、金属要求性、そしてUDP-GalNAcやコンドロイチンに対するKm値を調べ、アッセイ系の確立を行った。現在、このアッセイ法を用いて、本酵素の精製を行っている。 2.プロテオグリカンの糖-タンパク質結合領域に作用する新しいα-GalNAc転移酵素の発見 コンドロイチン硫酸の重合に関与する上記のGalNAc転移酵素を研究している過程で、各種グリコサミノグリカンに共通である糖とタンパク質の結合領域四糖の化学合成品を糖受容体とし、ウシ胎児血清を酵素源として、コンドロイチン硫酸生合成の鍵となるGalNAc転移酵素について調べたところ、この酵素は従来から考えられていたβ-GalNAc転移酵素ではなく、α-GalNAc転移酵素である事を明らかにした。現在、このα-GalNAc転移酵素の精製のための簡易アッセイ法を開発中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)