Project/Area Number |
07J10364
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Communication/Network engineering
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
田中 雄一 Keio University, 理工学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 画像符号化 / ウェーブレット変換 / フィルタバンク |
Research Abstract |
1フィルタバンクを用いて信号処理する際の乗算・加算機構に着目し、それを改善することにより、従来法よりも設計パラメータ数を減少させながら、画像圧縮において従来とほぼ同一の性能を示すフィルタバンクを設計した。画像圧縮に良く使われる八分割フィルタバンクにおいて25パーセント程度の設計パラメータ数減少を示した。すなわちこれはより設計コストが少ないフィルタバンクを実現したことになる。また、本提案法は従来フィルタバンクの構造の一般化とも捉えられるため、より広いクラスのフィルタバンク理論を構築したことでも価値がある。さらに、昨年度までに得られた成果を拡張し、冗長形フィルタバンクにも本理論を応用した。 2ウェーブレット変換は画像圧縮において優れた性能を示すが、低ビットレート、すなわち高圧縮率の場合、原画像に存在する斜め方向のテクスチャ及び前景と背景の境界などが正確に保持されないという欠点が存在する。これはウェーブレット変換によって画像を変換する際に、水平、垂直方向にそれぞれ一次元フィルタを用いて別々にフィルタリングを行うことによる。すなわちこれらフィルタリングによって水平、垂直方向のエッジは良く保存されるものの、斜め方向に関しては保存されないという問題点が存在していた。この欠点を克服するため、今回二次元フィルタバンクと斜め方向へのウェーブレット変換を組み合わせたフィルタバンクを、従来のウェーブレット変換の前処理もしくは後処理として画像変換に用いた。結果として同圧縮率で明らかな画質向上が得られた。昨年度までに得られた成果に加え、斜め方向へのウェーブレット変換を適応的に実行することにより、更なる画質向上が認められた。
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Report
(2 results)
Research Products
(19 results)