Project/Area Number |
07NP0301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Creative Basic Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
仁科 雄一郎 東北大学, 名誉教授 (90005851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 利夫 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20143539)
平賀 けん二 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30005912)
後藤 武生 東北大学, 理学部, 教授 (10004342)
鈴木 謙爾 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10005861)
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Project Period (FY) |
1991 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Keywords | ナノスケール組織 / 微粒子 / マイクロクラスター / ナノスケール構造 / クラスタービーム / 量子サイズ効果 / 薄膜成長 / 電子機能材料 |
Research Abstract |
本研究は今年度が最終年度であるため、例年通り5つの研究班と1つの評価班による研究組織で研究を実施する傍ら成果の発表と公表を兼ねて9月には「ナノクラスターとナノグラニュラー物質」と題する国際会議を国外13ヶ国から41名、国内より、117名の参加者を得て開催し、研究の総括を行った。更に翌年1月には最終成果発表会を行うとともに、本研究分野に於ける現状と今後の発展についても具体的な討論を行った。各研究班及び共同研究の今年度の主な成果は以下の通りである。金属ナノ粒子の研究では昨年に引続き、金属マトリックス中にナノスケールの磁性体微粒子を分散させた磁性金属グラニュラー物質についてサイズとサイズ分布をより小さく整え、磁気的特性を更に向上させた。Si-C-O非晶質繊維についてX線小角散乱による詳細な構造解析を行い、ナノ構造制御による機械的強度増大を図った。又、超音波法によるゲル化、メカニカルアロイング法により新規材料を合成した。ナノ粒子の光学非線形の研究では粒径を10nm以下に小さくして特性を解析し、高効率レーザー材料、超高速演算素子への応用の可能性を明かにした。ナノ構造を制御して得られた新物質として、Feを含む合金で零磁歪高磁束密度軟磁性材料、高磁束密度永久磁石材料、ナノ準結晶を使って高比剛性、高比強度、高延性材料、Si粒子分散合金による高強度と高延性を具備した高耐摩耗性材料を開発した。ゼオライト細孔を用いたナノ粒子の研究ではキラルなチャンネル構造を有する新型物質の構造解析に成功し、右手系と左手系を分けたナノ構造物質を合成する道を初めて開いた。又表面ナノ粒子材料について本研究で特に開発された原子配列同定アトムプローブ法、EELS-STM、FI-STM、MBE-STMを駆使した実験により、ナノ粒子の特異な反応を利用した高品質SiC膜の合成、レーザー照射によるナノ粒子電子状態の制御等、新物質の創製と新しい原理に基づく電子機能の開拓を行った。
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