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言語化・イメージ化が非言語的材料の記憶に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 08202104
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

伊東 裕司  慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (70151545)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大山 摩希子  東海女子大学, 文学部, 助手 (00267840)
Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1996: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords言語記述 / 再認 / 顔の記憶 / 類似度
Research Abstract

非言語的材料の記憶において,再認テストの直前にターゲットの言語記述を行うと再認成績がどのような影響を受けるかについて検討した.これまでの顔を材料とした研究から,ターゲットを比較的よく憶えていて,統制条件,すなわち言語記述を行わずに再認テストを行った場合の成績が高い場合には,言語記述は影響を与えないか,あるいは妨害効果を持つこと,逆によく憶えてなく,統制条件の成績が低い場合には促進効果を持つことが明らかになっていた.
本研究では,まず,再認刺激間の類似度を高めることによって,ターゲットをあまりよく憶えていない場合の再認成績に対する言語記述の影響がどのようになるのかを調べた.再認刺激の髪型,輪郭をすべてターゲットと同一のものにすることによって類似度を高めた再認刺激のセットを用いてこれまでと同様の実験を行ったところ,統制群の再認成績が低いにもかかわらず,言語記述の促進効果が見られなかった.
また,幼児を被験者にした同様の実験を昨年度に実施しているが,データ数が十分ではなかったためさらにデータを取った.その結果,幼児においては言語記述の促進効果が見られないことが示された.
これまでの結果に今年度の研究結果を併せて考察すると,言語の働きについて以下のようなことがいえるであろうわれわれは人の顔のような対象を言語記述することはあまり得意ではなく,特に微妙な配置情報configurationについてはうまく記述できない.部分に関する大まかな記述が再認の役に立つような場合には言語記述は非言語的記憶を補強することによって再認を促進する.一方微妙な情報を必要とするような再認場面では,言語記述は非言語的記憶の利用を妨害することにより,再認を妨害する.

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-03-31   Modified: 2016-04-21  

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